大学入学試験についてコラム

  • 入学試験の難易度

一般に大学入学試験のドイツ語は簡単と言われています。
平成19年度の大学入試センターの平均点は、英語が131.08点、ドイツ語が142.61点となっています。
確かに英語の複雑で洗練された問題に比べると、ドイツ語の問題は基礎的な文法問題が多いように見受けられます。
しかし推測ではありますが、ドイツ語の受験者は英語の503,823人に比べると125人と圧倒的に少なく、英語に比べてドイツ語の受験者はそれなりの実力を備えた人が大半とも考えられます。
またドイツ語の入学試験は確かに基礎的ではあるのですが、このように受験者が非常に少ないため、ドイツ語では受験できない大学のほうが多いくらいです。
ドイツ語で受験を考える場合、受験生は受験の困難さを考えざるを得ません。
その理由の一つが上にも述べた、受験可能な大学の少なさがあります。
しかしそれ以上に本来簡単であるはずのドイツ語の敷居を高くするのは、ドイツ語を勉強する手段が英語に比べて圧倒的に少ないことです。
ドイツ語は赤本にも掲載がなく、過去の入試傾向を知ることも困難で、英語では溢れるほどにある試験対策問題集もありません。
更には単語集においても、受験対策となる単語集は2009年現在、未だに発売されていません。
このような状況から、ドイツ語の試験問題は英語のように洗練されてはおらず、結果として試験も基礎的なものになっているというのが実情なのです。
英語が現在のように過去問や対策で溢れかえっていて今の難易度であるように、ドイツ語の試験が過去問も対策もないに等しい現状とドイツ語の問題の難易度はちょうど天秤で釣り合うように思います。
 

  • (ドイツ語を含む)英語以外の外国語受験について

「英語以外の受験科目があるのがおかしい」という意見をたまに聞きます。
これはちょっと見当違いと思います。
高校の授業で一般的に英語は受けられていますが、英語は必修科目ではありません。
必修科目に指定されているのはあくまで「外国語」であって、外国語として英語が圧倒的に多く選択されているというだけです。
大学入試センターの外国語科目を英語のみにしてしまった場合、そもそも英語以外の科目を高校で選択した生徒は受験すら不可能という事態になり、不均等を生み出します。
また英語が世界共通語であるというのは単なる通例に過ぎず、英語が世界共通語であることには何の裏づけもありません。
ただ英語が多くの地域で話されているというだけです。
英語が国際的に認定された世界共通語であるならまだしも、ただ便宜的にそうなっている現状、英語のみを外国語科目にすることは英語文化圏のマジョリティ化を支持することに他なりません。
大学入学試験に英語以外の外国語科目があるのはある意味で当たり前。
極論すればこの程度の外国語科目しかないのがおかしい。
とりあえず手始めにエスペラントを試験科目に加えて欲しいですね。
誰が試験問題を作成して、誰が受験するのか不明ですが。